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フェイスボウトランスファー(ATB)Anatomic facebow



患者さんの顎間関係のシュミレーションに

正面顔      ATB390K

フェイスボウトランスファーとは、頭蓋あるいは顎関節に対する上顎歯列の3次元的位置関係を咬合器上で再現することです。咬合器に正しくマウントされた上下顎模型は診断と治療のために必要不可欠です。
SAMシステムの基準平面は「アキシスオービタル平面(AOP)」で、これはコンダイル(下顎頭)の中心点-オルビタール(眼窩点)を使用して確立された基準平面です。コンダイルの中心点はフランクフルト平面上にあるため、フランクフルト平面とほぼ同義とも言われますが、咬合器上でシュミレートするのにより適した平面を採用しています。

フェイスボウの関係

2種類のトランスファーフォークアッセンブリー

フェイスボウセットには、2種類のトランスファーフォークアッセンブリーをご用意しています。
左下のATB350Kはバイトフォークの位置決めをする際、バーディカルロッドを留めるためのT字スクリュー①とホリゾンタルバーを留める②を締める必要があります。
それに対し、右下のATB390Kはユニバーサルジョイントという人の腕のような関節構造を有しており、自由自在に位置の移動が可能な上、T字スクリュー①を1点留めるだけで全体が固定されるため非常に機能的なトランスファーフォークアッセンブリーです。

ATB 違い

トランスファースタンド(別売)

スタンド

フェイスボウによる顎間関係の採得が終わったら、次は咬合器に移し替えます。
咬合器に専用のトランスファースタンドを下の写真の様に取り付け、トランスファーフォークアッセンブリーを装着し、マウントを行ってください。

トランスファースタンドは2種類ありますが、基本的にどちらも全ての咬合器に対し互換性があります。
ATB398は咬合器と同じアルミ合金で作られており、個体差がなく精度が高いことが特長です。ATB397はSAM SEと同じくFRP(Fiber Reinforced Plastics:強化プラスティック)製で、軽くて丈夫かつ比較的安価です。 スタンド

<組み合わせの推奨>

ATB344 アジャスタブルナジオンリレーター(別売)

アジャスタブル

フェイスボウキットに付属しているナジオンリレーターは、フェイスボウ上縁から鼻梁のパッドまでの長さが25mmで固定されています。小児の患者さんなどはパッドが高すぎる場合がありますので、アジャスタブルナジオンリレーターがあればパッドの高さを任意の位置で決定することができます。
可動域は約60mmです。
※ATB304から商品番号が変更になりました

ATB235 オービタルリファレンスポインター(別売)

オービタルリファレンス

フェイスボウのアームに取り付けることにより、眼窩点を参照することができます。

薬事情報

販売名 サムシステムフェイスボウ
一般的名称 歯科用顔弓
医療機器承認/認証/届出番号 13B2X00107000041
医療機器分類 一般医療機器
製造販売業者 株式会社JM Ortho

商品番号は総合カタログの「SAMシステム」の章からご覧ください。