JM Ortho は美しい笑顔をサポートします

ホーム>製品情報>>吸湿による気泡発生について

吸湿による気泡発生について

デュラン気泡 気泡02

デュラン、デュランプラスの気泡について

デュランの原材料であるPET-Gという素材は、23℃の環境下で24時間置いた場合、0.2%の吸湿をすることが確認されています。一度吸湿したデュランは、成形器により加熱されると内部の水分が膨張し、左の画像のように気泡となって顕在化します。
日本の様に高温多湿な気候においては水分を吸収してしまうことが多く、特に梅雨開けに発生しやすいことが分かっています。また、半年~1年程度であっても、湿度の高い場所に保管されたデュランは水分を含んでしまいます。

吸湿を避けるために

購入してすぐにジップロックやデシケーター等に入れて密閉しておくようにしてください。また、シリカゲルなどを大量に入れた密閉容器に保管することも有効です。シリカゲルのパックはある程度水分を吸収し終わると性能が低下しますので、1・2包だけではなく多量に入れておき、かつ交換頻度を早めるなど対策が必要です。

基本的に一度吸湿したデュランは使用できなくなりますので、ご破棄くださいますようお願いいたします。(次項に乾燥方法あり)
こういった吸湿対策として、「デュラン アルミバッグ」をご用意しましたので、そちらをご利用ください。デュランを使用した後はできる限り空気を抜いて、アルミバックのチャックを閉じるようにしてください。

吸湿した場合の対処方法

模型乾燥機温度設定可能な模型乾燥器で乾燥させている様子

①加熱時間の短縮
プレートの加熱量(溶解)がある程度確保できるようであれば、加熱時間を5~10秒ほど短く設定し、加圧または吸引を始めることで、発泡する前に成形することができます。

②プレートの乾燥
プレートを乾燥させる方法として、40~50℃の環境下に数日間置くことで水分を飛ばすことが可能です。例として、温度設定のできる模型乾燥器などが有効です。
プレートの厚みによって乾燥させる時間は変動しますが、模型乾燥器を40~50℃に設定し24時間稼働させた状態で、数日~長くて1週間ほど放置しておく必要があります。乾燥したかどうかは目視では判断できませんので、成形器で規定の時間加熱し、気泡が出るか出ないかで判断することができます。