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使用上の注意<必ずお読みください>Caution

レジンに埋め込むタイプの拡大装置

使用上の注意

エキスパンションスクリューは、レジン床の中で動かなければならないところ(スクリューとガイドピン)と、レジン床にしっかり固定するべき所(ハウジング)があります。
また、スクリューの製造は十分に注意して行われていますが、プラスティックタグとスクリュー本体の間に僅かな隙間が生じてしまうことがあります。この隙間にレジンが入り込み、スクリューが拡大できなくなる(キーホールが塞がる、ねじが回らなくなる等)ことがあります。

以上の点を踏まえて、次の点を注意しスクリューを使用してください。

<使用前に>

  • 製品を使用する前に、プラスティックタグとスクリューの間に僅かな隙間が見られるようであれば、スティッキーワックスで薄く封鎖してください。(パラフィンワックスは不可)
  • スクリュー部には、筆などで薄くワセリンを塗布してください。
  • スクリュー部やガイドピンにサンドブラスト処理をしたり、メタルプライマーを塗布しないでください。摩擦によりスクリューが拡大できなくなります。
  • 床を分割するまではスクリューを開かないでください。
<製作に際し>
  • 加圧ポット内で即時重合レジンが硬化した後、プラスティックタグを取り外し床を分割したら、残留応力を開放するために1分以内ぬるま湯に浸してください。
  • 初めてスクリューを開くときは、キーをしっかりと差し込んでゆっくりと回転させてください。この時、床の片側を持って回転させると変形する場合があるため注意してください。また回転させすぎると緩んでしまうケースがあります。
  • キーは矢印の方向に回すことで拡大できます。基本的には口唇側(手前)からキーを差し込んで、口蓋側(奥)に回して拡大します。
  • キーを用いた1回の操作は1/4回転です。4回の操作で1回転の拡大量が得られます。

注意

急速拡大装置

急速拡大装置 ろう着時の注意

逆回転防止装置

急速拡大装置の内部には逆回転防止機構(ポリアミドインサートナット)が設けられており、ハウジング内部とスクリュー(ねじ山)の間にポリアミド製の樹脂を介在させ、回転したねじが樹脂にきつく食い込むようにすることで逆回転しにくくなる構造を持たせています。
リテンションアーム(脚部)をバンドに鑞着する際、熱をかけ過ぎるとハウジングが熱くなり、ポリアミドインサートナットが焼けて固まったり、緩くなったりしてしまう可能性があります。そのため、製造元であるショイデンタル社はレーザー溶接を推奨しています。

鑞着をされる際は、リテンションアームを放熱クリップなどで摘まむ、ハウジングを濡れたティッシュで完全に覆っておく、またはヒートプロテクションペーストを設置するなど、ハウジングに熱が伝わらないようにして下さい。